さんぽみやぎ 第296号
2025/02/07 (Fri) 18:01
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メールマガジン さんぽみやぎ第296号
令和7年2月6日発行
発行者
独立行政法人労働者健康安全機構
宮城産業保健総合支援センター
---------------------------------------
労災疾病等医学研究普及サイトの御案内
「早期復職」について
----------------------------------------
現在、がんは日本人の死因のトップであり、国民
の2~3人に1人は生涯の間に一度はがんと診断さ
れます。また、がんと診断された方の3人に1人は
就労可能な年齢にあたり、社会の高齢化が進む中、
がんと診断された後も仕事を続ける労働者は、今後
増えていくことが予想されます。
がん患者さんが復職するうえで最も重要なことは、
体力の維持・増進とされており、そのためには「運
動療法」と「食事療法」が効果的であると考えられ
ています。
平成30年7月から令和5年3月まで実施した
「消化器癌(胃癌、大腸癌)手術患者における蛋白
質の補充と運動療法が骨格筋の増加に及ぼす影響に
関する研究」では、がん治療で手術を受ける患者さ
んを対象として、持久力や筋力を強化する「運動療
法」と、最適な蛋白質を摂取する「食事療法」を手
術前から一定期間実施し、退院後9週目まで血液検
査や体力測定等を行うとともに、復職の状況も調査
しました。
令和5年6月までに登録された、消化器癌手術患
者における「運動療法」に蛋白質補充を付加する試
験群と対照群の計50症例について、統計解析を実
施しました。
本研究では統計学的有意差を示すには至りません
でしたが、術後の運動療法及び栄養摂取の介入によ
り、骨格筋量、筋力および歩行能力は、退院後9週
目には術前値と比較して同等以上に回復・向上しま
した。これらの介入が術後のADL(日常生活動作)
回復を早め、早期復職を含む社会復帰につながる可
能性を前向き試験において示せたことは非常に意義
深いものと考えています。
本研究の詳細については、「労災疾病等医学研究
普及サイト」をご覧ください。
https://j.bmb.jp/12/5408/90/XXXX
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┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏
┏ 独立行政法人
┏ 労働者健康安全機構
┏ 宮城産業保健総合支援センター
┏ 〒980-6015
┏ 宮城県仙台市青葉区中央4-6-1
┏ SS30 15階
┏
┏ TEL 022-267-4229
┏ FAX 022-267-4283
┏ URL https://j.bmb.jp/12/5408/91/XXXX
┏ メール sanpo04@miyagis.johas.go.jp
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現在、がんは日本人の死因のトップであり、国民
の2~3人に1人は生涯の間に一度はがんと診断さ
れます。また、がんと診断された方の3人に1人は
就労可能な年齢にあたり、社会の高齢化が進む中、
がんと診断された後も仕事を続ける労働者は、今後
増えていくことが予想されます。
がん患者さんが復職するうえで最も重要なことは、
体力の維持・増進とされており、そのためには「運
動療法」と「食事療法」が効果的であると考えられ
ています。
平成30年7月から令和5年3月まで実施した
「消化器癌(胃癌、大腸癌)手術患者における蛋白
質の補充と運動療法が骨格筋の増加に及ぼす影響に
関する研究」では、がん治療で手術を受ける患者さ
んを対象として、持久力や筋力を強化する「運動療
法」と、最適な蛋白質を摂取する「食事療法」を手
術前から一定期間実施し、退院後9週目まで血液検
査や体力測定等を行うとともに、復職の状況も調査
しました。
令和5年6月までに登録された、消化器癌手術患
者における「運動療法」に蛋白質補充を付加する試
験群と対照群の計50症例について、統計解析を実
施しました。
本研究では統計学的有意差を示すには至りません
でしたが、術後の運動療法及び栄養摂取の介入によ
り、骨格筋量、筋力および歩行能力は、退院後9週
目には術前値と比較して同等以上に回復・向上しま
した。これらの介入が術後のADL(日常生活動作)
回復を早め、早期復職を含む社会復帰につながる可
能性を前向き試験において示せたことは非常に意義
深いものと考えています。
本研究の詳細については、「労災疾病等医学研究
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https://j.bmb.jp/12/5408/90/XXXX
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