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「麻の葉」第11号

2013/09/01 (Sun) 21:01
麻布教育研究所通信「麻の葉」第11号

 あっとうまに8月も終わりまして、2学期ですね。みなさま
いかがお過ごしでしょうか。とはいえ、時数の関係で今年度は
多くの地域で8月中から2学期が始まっているかもしれませんね。

 私にとってこの夏は、初めての沖縄の夏を過ごした(まだ
終わっていませんが)ことが最も大きな経験です。沖縄の生活は、
基本、旧暦準拠なので、お盆の日程も内地(と呼ぶのが適当か
どうかわかりませんが、もっともよく聞くのはこの呼称です)
と異なります。だいたい8月13~15日を中心とする内地のお盆に
対し、今年の沖縄のお盆は8月19~21日でした(旧暦準拠なので、
新暦上の日付は毎年変動すると思います)。19日は、あの世から
ご先祖様がいらっしゃる「ウンケー」、21日はお帰りになる
「ウークイ」でした。市役所の職員は、この3日間のうち1日、
お盆休みがとれます。ちなみに13~15日はどうしているかと
いうと、市役所にしてもどこにしても通常営業です。でも、
市内に「わ」ナンバーのレンタカーがあふれかえるので、
ああ内地のお盆なのねと気づきます。

 さらに8月22日には、知り合いの先生に誘われて、地区の豊年祭を
見学に行ってきました。他の地区では秋に行われることが多いのですが、
ここはめずらしく8月にあるそうです。そして、祭りで行われる組踊が
盛んな地区です。組踊は、みなさんそれぞれにお調べいただければ
よいのですが、18世紀に琉球で誕生した伝統芸能で、それがこの地域の
ように各地で豊年祭の村踊り・村芝居として分化、発展したものです。
じつは私を誘ってくださった先生も、この村芝居で重要な役を演じて
いらっしゃいました。

 初めて見た組踊は、ほんとうに感動的でした。台詞は琉球方言なので、
中身がすべて分かるわけではありません。というより、ほとんど分かり
ません。ちなみに地元の方も、9割がた分からないっておっしゃって
いました。まあ、初めて歌舞伎を見た外国人の状態だと思って
ください。分からなくても、音楽、所作、様式美に感激しながら
見ているのです。意味が分からなくても、主な台詞が、八八八六音
から成るのはわかりました。五七五音を基本とするやまとの言葉と
違い、琉歌など琉球の古典芸能がこの音韻であるのは、以前に
学んで知ってはいました。でも今回、なるほど組踊もそうなのだ
なあと、生で聞くことができて、うれしかったです。また、足の
運びなどは、たぶん能とほとんど同じだろうと思います。
日本舞踊にもう少し理解があれば、もっとたのしめたかもしれ
ません。身体の使い方のどこが似ていて、どこが違うのか、もっと
学んでみたいです。かつて『教育心理学キーワード』という共著で
「身体作法」とか「わざの学習」などという項目を執筆したことを
思い出しました。
http://azabu-edu.net/wp/books

 学校改革アドバイザーとして、地域をどのように考えていくのか、
もっと書きたいことがあるのですが、もう長くなってしまいました。
また次号にしたいと思います。それから、長野県塩尻市で関わった
学校のストーリーが絵本となって出版されたこともあるのですが、
これもまた次号でご紹介できますでしょうか。

 今週の水曜日からは、WALS(世界授業研究学会)で発表のため、
スウェーデンのGotheburgに行ってまいります。この大会では、
インドネシア教育大学の先生たちなど、なつかしい方々にお会い
できるのもたのしみです。
http://www.walsnet.org/2013/

村瀬公胤
一般社団法人麻布教育研究所 所長
名護市教育委員会 学校教育特任アドバイザー